なぜかお金が寄ってくる人の習慣<2>
お金持ちはつねにクイックレスポンス
和仁さんはお金持ちな人の特徴として「クイックレスポンス」を挙げます。ちなみにいま、あなたのメールボックスで未読メールはどれくらいありますか?
「つねに複数未読メールがある人は要注意です。そういう人は仕事を先延ばしにする傾向があります」(和仁さん)
一方、お金を稼いでいる経営者や結果を出しているビジネスマンの多くはメールの返事が早いと和仁さんは指摘。
「中には即座に返事が来る人もいます。そんな人物は仕事が早いし判断も早い。実際、やり手の経営者と呼ばれる人は決まってこのタイプです」
返事をするのにじっくり考えた方がいいものもあるのでは? そう考える人もいるかもしれません。
「とはいえ返事を3日後に伸ばしたとしても、じつは考える時間は即座に返事をする時と変わらないことがほとんど。つまりたんに先送りしているだけなんですね。それならすぐにやったほうがいい」(和仁さん)
じっさい3日後に返事をしたときには、すでに相手の用事は済んでいて、時すでに遅しなんてことも。そうでなくても返事が早ければ相手もその返答内容を自分の仕事に行かせる時間的に余裕ができる。
リズムよく仕事をすれば疲れは残らない
「仕事というのはリズムです。メールのやり取り1つでも、お互いがクイックレスポンスできれば、いいリズムが生まれる。いいリズムからはいい仕事が生まれます」結局それがお金につながってくるというわけです。
「仕事ができる人の特徴として『未完了感』を嫌うというのがあります。やり残したものがある感覚を嫌がるのです」
やり残した仕事は溜まるとそれだけでエネルギーを消耗させる。そのことをできる人は意識的にも無意識的にも知っていると和仁さん。
「やり終えていない溜まった仕事は、実際の仕事の量以上に精神的にも肉体的にも負荷がかかる。借金の利息と同じです。この利息を抱え込まないように先回りで仕事をこなす。仕事に追いかけられるのではなく追いかける。そのほうがアウトプットもいいものになる。当然そういう人に仕事は集中し、結果としてお金を稼ぐことができるのです」
次はお金持ちになる習慣ルール3のお金持ちの仕事術です!
和仁達也さん
ビジョンとお金を両立させる専門家、ビジョナリーパートナー。1972年生まれ。名古屋大学卒業後、27歳で起業。現在、(株)ワニマネジメントコンサルティング代表。企業や歯科医院のコンサルティングの他、最近ではコンサルタントや士業に、顧客の成果を出して高額報酬が長期継続するやり方を塾で伝授している。
著書に13刷のロングセラー「世界一受けたいお金の授業」(http://tinyurl.com/4nej4lf)ほか。http://www.wani-mc.com
取材・文/本間大樹 イラスト/竹松勇二 パネル・図版/引間良基